"きみはポラリス" 2026年7月21日

宵
@yoi_o3
2026年7月21日
きみはポラリス
きみはポラリス
三浦しをん
ずっとずっと気になっていた小説。 夏フェア大賞作品だったのと、ジリコさんイチオシの一冊だったため、これを機に購入。 結果、期待以上にめちゃくちゃ良かった。 恋愛をテーマに、十一編のお話が収録されているのだけれど、一番を選べないほどにどのお話も良くて。 様々な愛のカタチと恋愛のカタチが描かれていて、初っ端とても短いのだけれど、グッと胸を打たれた一遍にまんまと心を引き寄せられた。 それからはほぼ一気読みに近い形で、それでいてじっくり味わい深く読み進めることができた。 目次を見ていて、何となく最初と最後が繋がっているのかなと予想しつつ、早く最後まで読みたい…!という気持ちが私の中に渦巻いていた。結果、登場人物が一緒で、来た…!とニヤニヤが止まらなかった。 やはり、ジリコさんイチオシなのもあって、『私たちがしたこと』はすごく考えさせられるものがあった。実際に『したこと』について、YouTubeを見た時から予想していたのだけれど、まさに予想通りで心が苦しかった。これぞ愛、という感じがした。清らかで尊かった。 『裏切らないこと』もちょっと異色で良かったし、『森を歩く』も読んでいてすごく楽しかった。最後の方で度肝を抜かれたのは『冬の一等星』。表題からして綺麗なのだけれど、内容もなんだか儚くて美しくて。正直、いちばん恋愛という形からは遠いのかなと感じたし、何が好きかと聞かれると上手く答えられないのだけれど、なんだかとても好きな一遍だった。そしてなんと言っても最初と最後の二篇が繋がっているのがとても良かった。同性愛をテーマに描かれているのだけれど、報われないと感じているからこそ言葉にできない思いが切実に描かれていて。切ないけれど、とても良かった。 三浦しをんさん、初めて読んだけれど、他の作品も読んでみよう。というか今気づいたけれど、ほぼ2日で読んでるな、この長編を。
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved