
壱ヶ谷
@ichi_n3
2026年7月22日
夜の恩寵
三浦しをん
読み終わった
不思議な読み心地の本だった。夢の現実の狭間が読んでいるこちらまで曖昧になるような味わい。それでいて俗っぽさが残っているので、結構浮遊感もあった。暗いというよりは足元が浮ついていて、じっとりと夜にひたされるような感じである。こちらまで夢に取り込まれるんじゃ…という錯覚がある感じ。
全体を通して余韻が大きいが、4作目の話は少し軽やかさもある。装丁の紺が正しく似合うような読み口。こういう短編と短編が実はちょっと繋がってる系の作品は大好きである。少し不思議な話は家族がよくしているのもあって、ちょっと完全にはフィクションとして捉えきれないところもあった。
