
おとうふだいすき
@otofu
2026年2月21日
深淵のテレパス
上條一輝
読み終わった
語り手が見えてないものは、見えてないのだということ、
「結局は、僕らの世界観が試されるだけなのだ」という終盤の一言。
この言葉に尽きる一冊。
ある章の語り手の視点だと見えてなかったことが
別の人物の視点からだと見えてきたり。
ホラーという説明できないものを
「恐ろしく説明できないもの」として飲み込むか、
現実に結びつけて咀嚼するか。
みたいなメッセージも孕んでる気がして、
読み応えがあった。
だから、ホラーなんだけど、
全部を説明できない恐怖で誤魔化すことをしてないのが、良い。
フィクションやSF感強いのが苦手な私にとって、理論とか、現実的な可能性をちゃんと俎上に載せてる点が肌に合った!
-ネタバレ-
最後の一文、どう解釈するのが正解なんだろう〜!
鹿山が名前で呼んで探した太村。(それに応えるように?)結果的に太村は自身の呪いの条件をクリアして力を得、鹿山を呼びに来た。
つまり「追われる側(呼ばれる側)=鹿山」「追う側(呼ぶ側)=太村」が本書の構図だと思っていたけど……
あのラスト、カレンが太村側になった(だった)ってこと…?純粋に、espに成ったのか?
それとも、最後ちらっと出てきたカレン黒幕説を、太村の身体的特徴を欠片を見せることで補強してる?🥲(実は追う側=カレンだったんだぞ、みたいな。)
最後まで試されてる感じがして面白かったー。