
やきもき
@yakimoki
2026年7月21日

読み終わった
ユングの深層心理学の考え方をはっきりと打ち出しているなど感じた。他の作品も根底にあるものが多いけれど、これはかなり明確だ。主人公、母親、ありくい、シロアリの女王。作者の考える女性像を表したそれらは、きちんと役割通りに動いていた。もちろん男性も。
おそらく「善き物語」なのだろう。しかしそんな単純なものだろうか。果たしてジャガーは倒されるべき存在だったのか。シロアリの女王だけが嘘をついていたのか。外見が愛らしいものはそれだけで善なのか。名前もなく前期高齢者の年齢にすら達していない父親と母親のリアリティのなさは、主人公が困難を乗り越えるための舞台装置としての役割以外はなかったのだろうか。
この作品は明確だと前述したが、このように考え出したらきりがない。そういう意味では明確ではないし、明確であってほしくない。
