
Shino
@hr_929
2026年7月22日

夏のヴィラ (韓国女性文学シリーズ)
ペク・スリン,
カン・バンファ
読み終わった
心に残る一節
「その記憶についても、ブリュニエさんには永遠に伝えられないのだろうと思った。(中略)だが、だからどうしたというのか。不思議にも、そのときふと、何もかもがどうでもいい気がした。予想外のことがもたらす楽しさ。計画が狂ったときにだけ訪れる特別な喜び。全てを失ったと思っていると、いつの間にか真夏の流れ星のようにこぼれ落ちてきていた刹那の幸福。そして祖母は立ち上がり、ブリュニエさんと一緒に、塔の上にもう一つ角砂糖を積んだ。もう一つ。またもう一つ。そうして塔が崩れ落ちるまで。角砂糖が四方に散らばり、祖母とブリュニエさんが手を叩きながら笑い出すまで。」(ブラウンシュガー・キャンディ)