
ricochet
@ricochet
2025年3月29日
夢の扉
マルセル・シュオッブ,
上田敏,
堀口大學,
山内義雄,
日夏耿之介,
日影丈吉,
松室三郎,
渡辺一夫,
澁澤龍彦,
矢野目源一,
種村季弘,
鈴木信太郎,
青柳瑞穂
読み終わった
精緻な彫刻のような文章に、錚々たる訳者陣の旧仮名遣いがよく映える。それを真っ白な表紙に銀の表題というミニマルかつ品のある装丁で読む贅沢さ。この装丁の美しさはさすが国書刊行会。
シュオッブは当時はマイナーな存在だったようなのだが、その文章の美しさ故に、これらの名訳が多数存在している理由はよく分かる。どれも短い作品だけれど、一文一文が鮮やかに世界を構成していく様は目をみはらんばかり。しかし文体だけが魅力というわけではなく、その完成された美しさの裏に垣間見える詩情やアイデンティティの揺らぎにも同様に惹きつけられる。







