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ricochet
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@ricochet
幻想文学、ミステリ、SFが好きです bluesky:@ricochetgo.blsky.social
  • 2026年3月14日
    象られた力
    美しい圧巻のカタストロフィと世界がくるりと裏返る快感を何度も味わえる贅沢さ。どの話もそれぞれに素晴らしいけれど、展開が比較的シンプルな分、アイデアや物悲しさが際立つ「夜と泥の」が特に好きかな。 作者の描く五感の鮮烈さは作品世界のバーチャルさを強調する作用もあり、SF作品ならではの筆致なのだなとふと思った。SFは五感の魅惑を描くジャンルでもある。
  • 2026年2月28日
    遠きにありて、ウルは遅れるだろう
    言葉自身による即興劇に巻き込まれたような感触。言葉からイメージが生まれ、イメージから言葉が生まれ、変奏し、輪唱になり、流れていく様に圧倒される。 あるいはシュルレアリスムの絵のように、未知であると同時に懐かしい、いつまでも覚めたくない夢の中を泳ぐような。私という自我を超えて世界の秘密に触れようとする試み。自我があやふやになる感覚は読書の魅力の一つだと思っているけれど、その点でもとても魅力的な作品だった。
  • 2025年12月22日
    たのしい川べ
    たのしい川べ
    ピーター・ラビット系の、動物たちがそれぞれに自分の暮らしを営んでいる児童文学は好みなので、大変楽しく読んだ。各キャラクターも自然の描写もいきいきとしていて、これは実際に彼らを間近でよく見ていたんだろうなと思わせるものがある。大人になってから児童文学を読むと当時のようには読めないと感じることも多いけれど、この作品はしみじみと楽しめてうれしい。
  • 2025年12月22日
    初子さん
    初子さん
    飄々としたユーモアを交えた市井の暮らしの描写は親しみやすく、読んでいて快いけれど、その生活のすぐ隣には何か狂おしいものが口を開けて待ち受けている。生きていくこと、その現実と幻想の間で綱渡りをしていくことの困難さ。文章の引力がものすごく、気がつけば作品世界にすっぽりと頭までつかっていて、作中の人々の息苦しさが身に迫るようだった。
  • 2025年11月2日
  • 2025年11月2日
    遠きにありて、ウルは遅れるだろう
  • 2025年11月2日
    誰でもない
    誰でもない
  • 2025年11月2日
    メルカトルと美袋のための殺人
    かく語りきに比べてこちらは真っ当?な短編集。色々なスタイルの話があって楽しい。傍若無人なメルに振り回される美袋君を見て楽しむ作品ではあるが、探偵役を◯そうとしかけるところを見るとまあお似合いのコンビなのではという感じがある。
  • 2025年11月2日
    メルカトルかく語りき
    「答えのない絵本」では一応逃げ道らしきものがあったものの、最後の「密室荘」では完全に不条理を突きつけられる。なんだかストリブリングの「カリブ諸島の手がかり」を再読したくなった。
  • 2025年9月13日
    孤独な旅人
    孤独な旅人
  • 2025年9月10日
    アーモンドの木
    アーモンドの木
    幻想怪奇と児童文学、どちらの風味もありつつ、かつ文学の香りが濃く匂い立つような短編集。あとがきにある通り、デ・ラ・メアの文章は俯瞰をとらずそれぞれの人物からの視点に寄り添うが、そこには慈しみだけではなく、ひやっとするほど透徹した眼差しを感じる。時々、この人はもう何百年も生きてきたのではないかという気がしてしまう。デ・ラ・メアの作品は全体に神秘の靄がかかっているような読み心地だが、その源は情景描写の美しさや事実のあやふやさだけではなく、この眼差しにもあるのかもしれないと今回思った。人生の寂しさ、哀しさ、陰の部分をそのままに見つめて愛おしむありようは心惹かれるものがある。
  • 2025年8月31日
    より大きな希望
    より大きな希望
    第二次世界大戦下のウィーンを舞台に、半分だけユダヤ人の血をひく少女エレンを主人公として戦争を描いているのだが、作品中を流れている時間はまるで今流れているかのよう。一度きりの過去を何度でも今として立ち返らせ、作家自身、過去の子供たち、未来の子供たちを救うための物語。そうした物語を作り上げるために、どれ程のエネルギーが必要だっただろうと思う。ひとつひとつの言葉が複数の意味や謎を秘め、共鳴し、箍がはずれて世界がばらばらになりそうなエネルギーをはらんでいるけれど、ぎりぎり繋ぎとめられている。あるいは新しく繋ぎ直されているのか。
  • 2025年8月3日
    6月の本 (12か月の本)
    6月の本 (12か月の本)
  • 2025年8月3日
    廃墟建築家
    廃墟建築家
  • 2025年8月3日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
  • 2025年8月3日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月29日
    石灰工場
    石灰工場
    人生を賭けた論文を書くために、過酷な環境の石灰工場へやってきたコンラート。人生と夫婦関係のどん詰まりで彼が妻を殺すに至った経緯がほぼ全編にわたり又聞きの形で綴られるが、この語りの形式が屈折したリズムと妙な軽さを生み、悲劇のはずがどうにも喜劇のように読めてしまう一因になっている。さすがに終盤は痛ましかったけれど。コンラートの絶望は普遍的なものであり、彼の脳内での逡巡は痛ましいのだが、日々の行動の描写は悲劇から遠ざかってしまう。  語り手の私が生命保険の営業というのもまた奇妙な設定で、本文の九割はコンラートの喋っていたことなんだけども、たまに自分の営業成果についてしれっと紛れ込ませてくる感じは嫌いじゃない。コンラートは論文を全く書けずじまいだったのに、この作品自体は(特に真摯な動機があるようにも見えない)語り手が人から聞いた話を無造作につらつらと書き連ねたように見える形になっているのも味わいがある。章立ても改行もなく一見読みにくそうではあるものの、苦いユーモアが好みなのもあり意外にリーダビリティもよく面白かった。
  • 2025年7月28日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月27日
    まぼろしの馬
    まぼろしの馬
  • 2025年7月27日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
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