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ricochet
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@ricochet
幻想文学、ミステリ、SFが好きです bluesky:@ricochetgo.blsky.social
  • 2025年8月3日
    6月の本
    6月の本
  • 2025年8月3日
    廃墟建築家
    廃墟建築家
  • 2025年8月3日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
  • 2025年8月3日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月29日
    石灰工場
    石灰工場
    人生を賭けた論文を書くために、過酷な環境の石灰工場へやってきたコンラート。人生と夫婦関係のどん詰まりで彼が妻を殺すに至った経緯がほぼ全編にわたり又聞きの形で綴られるが、この語りの形式が屈折したリズムと妙な軽さを生み、悲劇のはずがどうにも喜劇のように読めてしまう一因になっている。さすがに終盤は痛ましかったけれど。コンラートの絶望は普遍的なものであり、彼の脳内での逡巡は痛ましいのだが、日々の行動の描写は悲劇から遠ざかってしまう。  語り手の私が生命保険の営業というのもまた奇妙な設定で、本文の九割はコンラートの喋っていたことなんだけども、たまに自分の営業成果についてしれっと紛れ込ませてくる感じは嫌いじゃない。コンラートは論文を全く書けずじまいだったのに、この作品自体は(特に真摯な動機があるようにも見えない)語り手が人から聞いた話を無造作につらつらと書き連ねたように見える形になっているのも味わいがある。章立ても改行もなく一見読みにくそうではあるものの、苦いユーモアが好みなのもあり意外にリーダビリティもよく面白かった。
  • 2025年7月28日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月27日
    まぼろしの馬
    まぼろしの馬
  • 2025年7月27日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
  • 2025年7月3日
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
    コーヒーを飲み、歩き、ご飯を食べ、ドーナツを食べ、というような生活のリズムと、人々の間の友情の距離感がとても心地いい。望む未来をたぐり寄せるための練習として今を繰り返し生きていくこと、の意味するところは分かるようでいてはっきりとは分からないけれど、過去と現在と未来を何気ないリズムの中に繋ぎとめる作者の言語化のセンスにはびっくりする。
  • 2025年6月22日
    カーペンターズ・ゴシック
    カーペンターズ・ゴシック
    地の文でも会話でもナレーション的な説明がされず、読者は情報の断片を拾いながらストーリーを作り上げていくことになるが、それは陰謀論を作り上げるのとそう変わらない行為のようにも思える。作中の各人物は、その人について話している人が誰か、対話の相手が誰かによって印象が揺れ動き、読者にとって信頼できる人物は見当たらない。謎めいた言葉の連なりは、今起きている会話や動作の描写の中に、テレビで流れている映像の描写や作品内外のテキストをシームレスに織り込みながら流れていき、幻惑されるような美しさを感じさせる。言葉そのものが、今起きていることのレイヤーを分裂させ、上塗りし、つぎはぎしていくかのような。説明のなさや明暗の描写の美しさから、途中までは映画を見てるみたいだと思っていたけれど、これは小説ならではの体験だった。
  • 2025年6月21日
    小さな手袋
  • 2025年6月21日
    回送電車
    回送電車
  • 2025年6月21日
    イワン・デニーソヴィチの一日
  • 2025年6月21日
    歌の祭り
    歌の祭り
  • 2025年6月21日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
  • 2025年6月19日
  • 2025年6月17日
    歌の祭り
    歌の祭り
  • 2025年6月13日
    魔の聖堂
    魔の聖堂
    17世紀と現代のロンドンが時を超えて交錯する怪奇小説、ということで、解説によると現代パートに過去の地名が紛れていたり過去と現代で意味が違う単語が使われたりと技巧が凝らされているとのこと。そこも分かれば過去と現代が入り混じっていく様をもっと楽しめるんだろうな。ふわっと読んでいたらはっきりした種明かしパートがなく謎が色々と残ってしまったので反省。過去パートの時代の暗黒っぷりがなかなか迫力があり、一番楽しめたポイントかもしれない。
  • 2025年6月4日
    影犬は時間の約束を破らない
    影犬は時間の約束を破らない
    冬眠小説は素晴らしい。私が他にぱっと思いつくのは「ラピスラズリ」と「ムーミン谷の冬」ぐらいだけど。 平易な一人称の文体がするっと身に馴染むようでいて、しかし私の頭からでは絶対に出てこないだろう言葉が出てくるたび、そのずれが世界に立体感や余白を生み出していく。例えば「言葉は怖くて、言葉は楽しい。脳は素晴らしく、私は脳がほんとに好きだ。」とか、他にも色々。解説で「誤差を含めて泡立てたようなふっくらした質感」と表現されているのがしっくりくる。ただ文章を読んでいるだけで心地よく、じんわりと回復していくような作品。
  • 2025年6月3日
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
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