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ricochet
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@ricochet
幻想文学、ミステリ、SFが好きです bluesky:@ricochetgo.blsky.social
  • 2025年9月13日
    孤独な旅人
    孤独な旅人
  • 2025年9月10日
    アーモンドの木
    アーモンドの木
    幻想怪奇と児童文学、どちらの風味もありつつ、かつ文学の香りが濃く匂い立つような短編集。あとがきにある通り、デ・ラ・メアの文章は俯瞰をとらずそれぞれの人物からの視点に寄り添うが、そこには慈しみだけではなく、ひやっとするほど透徹した眼差しを感じる。時々、この人はもう何百年も生きてきたのではないかという気がしてしまう。デ・ラ・メアの作品は全体に神秘の靄がかかっているような読み心地だが、その源は情景描写の美しさや事実のあやふやさだけではなく、この眼差しにもあるのかもしれないと今回思った。人生の寂しさ、哀しさ、陰の部分をそのままに見つめて愛おしむありようは心惹かれるものがある。
  • 2025年8月31日
    より大きな希望
    より大きな希望
    第二次世界大戦下のウィーンを舞台に、半分だけユダヤ人の血をひく少女エレンを主人公として戦争を描いているのだが、作品中を流れている時間はまるで今流れているかのよう。一度きりの過去を何度でも今として立ち返らせ、作家自身、過去の子供たち、未来の子供たちを救うための物語。そうした物語を作り上げるために、どれ程のエネルギーが必要だっただろうと思う。ひとつひとつの言葉が複数の意味や謎を秘め、共鳴し、箍がはずれて世界がばらばらになりそうなエネルギーをはらんでいるけれど、ぎりぎり繋ぎとめられている。あるいは新しく繋ぎ直されているのか。
  • 2025年8月3日
    6月の本
    6月の本
  • 2025年8月3日
    廃墟建築家
    廃墟建築家
  • 2025年8月3日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
  • 2025年8月3日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月29日
    石灰工場
    石灰工場
    人生を賭けた論文を書くために、過酷な環境の石灰工場へやってきたコンラート。人生と夫婦関係のどん詰まりで彼が妻を殺すに至った経緯がほぼ全編にわたり又聞きの形で綴られるが、この語りの形式が屈折したリズムと妙な軽さを生み、悲劇のはずがどうにも喜劇のように読めてしまう一因になっている。さすがに終盤は痛ましかったけれど。コンラートの絶望は普遍的なものであり、彼の脳内での逡巡は痛ましいのだが、日々の行動の描写は悲劇から遠ざかってしまう。  語り手の私が生命保険の営業というのもまた奇妙な設定で、本文の九割はコンラートの喋っていたことなんだけども、たまに自分の営業成果についてしれっと紛れ込ませてくる感じは嫌いじゃない。コンラートは論文を全く書けずじまいだったのに、この作品自体は(特に真摯な動機があるようにも見えない)語り手が人から聞いた話を無造作につらつらと書き連ねたように見える形になっているのも味わいがある。章立ても改行もなく一見読みにくそうではあるものの、苦いユーモアが好みなのもあり意外にリーダビリティもよく面白かった。
  • 2025年7月28日
    シナバー 辰砂都市
    シナバー 辰砂都市
  • 2025年7月27日
    まぼろしの馬
    まぼろしの馬
  • 2025年7月27日
    ナイフ投げ師
    ナイフ投げ師
  • 2025年7月3日
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
    未来散歩練習 (エクス・リブリス)
    コーヒーを飲み、歩き、ご飯を食べ、ドーナツを食べ、というような生活のリズムと、人々の間の友情の距離感がとても心地いい。望む未来をたぐり寄せるための練習として今を繰り返し生きていくこと、の意味するところは分かるようでいてはっきりとは分からないけれど、過去と現在と未来を何気ないリズムの中に繋ぎとめる作者の言語化のセンスにはびっくりする。
  • 2025年6月22日
    カーペンターズ・ゴシック
    カーペンターズ・ゴシック
    地の文でも会話でもナレーション的な説明がされず、読者は情報の断片を拾いながらストーリーを作り上げていくことになるが、それは陰謀論を作り上げるのとそう変わらない行為のようにも思える。作中の各人物は、その人について話している人が誰か、対話の相手が誰かによって印象が揺れ動き、読者にとって信頼できる人物は見当たらない。謎めいた言葉の連なりは、今起きている会話や動作の描写の中に、テレビで流れている映像の描写や作品内外のテキストをシームレスに織り込みながら流れていき、幻惑されるような美しさを感じさせる。言葉そのものが、今起きていることのレイヤーを分裂させ、上塗りし、つぎはぎしていくかのような。説明のなさや明暗の描写の美しさから、途中までは映画を見てるみたいだと思っていたけれど、これは小説ならではの体験だった。
  • 2025年6月21日
    小さな手袋
  • 2025年6月21日
    回送電車
    回送電車
  • 2025年6月21日
    イワン・デニーソヴィチの一日
  • 2025年6月21日
    歌の祭り
    歌の祭り
  • 2025年6月21日
    帰れない探偵
    帰れない探偵
  • 2025年6月19日
  • 2025年6月17日
    歌の祭り
    歌の祭り
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