
パルミアから納税
@palmiatax
2026年7月23日

人間失格
太宰治
読み終わった
「恥の多い生涯を送って来ました」という一文が有名で、それが気になって読み始めたがかなり序盤にその文章が出てきて驚いた。手記の内容を見ると酒や薬に溺れたり、他人に迷惑をかけている事が多かったためそう形容するのが正しいような気もするが、最終的にそれなりの生活に落ち着けているところを見るとあいつは周囲に恵まれていたな、と思う。
実際に読んでみて一番心に残った言葉は「ただ、一さいは過ぎて行きます」だった。何もしなくても時間は過ぎていくし、あれこれ悩んで苦しんでも生き続けてしまう。二十歳までには死にたいな~と考えていたのに結局ずるずる生き延びている自分を、何度か自殺を試みても死ななかった葉蔵と重ねているから印象に残ったのだろう。
まのさばを遊んでいて途中で読書をストップしていたから読み終えるまで時間がかかったが、地の文が長く内省的な文体が好みで、読むぞ!という気持ちになったら一気に読み進められる読みやすい文章だった。