034 "真夜中の王" 2026年7月23日

034
@kumo_m
2026年7月23日
真夜中の王
真夜中の王
タリク・アシュカナーニ
主人公ネイサンが小説家の父の自殺により17年ぶりに故郷に帰ってくると、故郷ではいま少女失踪事件が起こっており…… とてもとても怖い……のは怖いのだけど、最大のクライマックスが割と早めにきてしまうので、その後は怖いや推理よりも不愉快の方が勝った。 冒頭から作中作(本書の題名)で始まり、この作品の中で1番強い個性を発しているのがこの作中作。 ネイサンやもう1人の主人公ネイサンの友人でもあるアイザックが、強い要素は与えられていても印象的な性格が与えられていないのに対して、『真夜中の王』はとても強い個性を放っている。とてもイヤ〜な個性を。作者はそういった不快な魅力のある物を目指したそうだからその部分は成功だと思う。 要素ばかりが目立ち性格をあまり感じさせない登場人物の中で、アイザックとネイサンの友人アリスンは魅力的。
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