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@kumo_m
- 2026年4月4日
その復讐、お預かりします原田ひ香読み終わった高い料金設定で依頼者の望みをかなえる、ブラック・ジャック方式の復讐版。 連作短編で主人公美奈代が成海慶介の復讐業事務所を訪ねようか迷っている場面から始まる。 全編通して困っている(依頼者ではなく)のは女性だけど、復讐したい相手は男性・女性どちらもあり。 特に第4話は性別が逆であってもまるきり通る話しだと思うけど、依頼者も相手も女性なのは女性にも、自らの地位や名誉のために行動することを描きたかったのと、作品全体通しての雰囲気として特に第5話に男性の出番を作りたくなかったのだろうと思いました。 好きなのは第2話。1番しんどかった場面は第5話の同期会です。 ちょっとネタバレで、最初の公園でのことは成海は美奈代が復讐される芽を摘んだのだろうと思った。最後まで読んだら、印象が変わった場面です。 - 2026年3月9日
わたしたちの不完全な人生へヴェロニク・オヴァルデ,村松潔フランスの小説は他の国の小説と比べると、核心をつかずにその周りをぐるぐるしながら本質を描く、みたいな印象がある。読んでいて急におや、となる。 古典を読んでいないから現代のここ最近読んだ物の印象だけど、フランス語の文章そのものがそういう性格なんだろうか。とも思う。 繊細と美にこだわる感受性の土台にすごいしぶとさとガッツがあるような。 章ごとの主人公たちは互いが深くもあればほんの些細な交わりがあって、共通して諦めの暗さと諦めの明るさを持っている。それは裏表なのだけど、明るい方を選んだり偶然そちらの面がでたりして、その登場人物たちの続きのあるはずの結末に、この作品の歩幅は最後の一歩が大きくて軽やかだなと思った。 - 2026年2月12日
緑十字のエース石田夏穂読み終わったホワイトカラーからブルーカラーに転職した主人公浜地の現職を受容する時としない時の揺れ動きがとても人間くさい。この、行きつ戻りつは彼だけではない。 エリートの道を歩んできて、傲慢な行為をするのだろうかと思えば内心はともあれそうでもなく、これは大企業に揉まれてきた彼の能力の一つなのかもしれないと思ったりした。 エンタメとして面白いのに、純文学の雰囲気も感じた作品でした。 - 2026年1月12日
- 2026年1月8日
チーム堂場瞬一学連選抜チーム(2010年刊行なので、2026年なら名称は学生連合チーム)に学生No.1のずば抜けた選手がいればどこまでを目指せるのか?寄せ集めのメンバーに駅伝という競技にあると言われる結束の重みはあるのか? 個人競技と団体戦である駅伝の競技への問いもありながら、エンタメとしてもとても面白い作品でした。 超一級選手である山城くんの成績は今現在の学生トップにもひけを取らないもので、こりゃすごい選手だわ…と設定にため息が出ました。 走る場面も選手の感情と身体の動かし方の描写が細かさが良かったです。 「風が強く吹いている」「俺たちの箱根駅伝」は読了済。 - 2026年1月5日
残光そこにありて佐藤雫読み始めた - 2026年1月4日
- 1900年1月1日
交番相談員 百目鬼巴長岡弘樹かつて読んだ特に美しくなく優しくなく暴力的でもなく夫と子供の存在を感じない、そして優秀な中年以上の女性主人公に出会いたい。そんな人に出会えたのでとても嬉しかったです。 また巴さんに会いたいので続編を希望しています。
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