
こたつ
@pgrpgar
2026年7月24日
パンチラインの言語学
川添愛
読み終わった
売れる映画・漫画・ドラマなどに付き物の「名台詞(=パンチライン)」を言語学の観点から深掘りしてみよう、というエッセイ。パンチラインというとっかかりがある分、「言語学バーリ・トゥード」シリーズよりは言語学要素薄めに感じたが、あまり深く考えてこなかったあの台詞について改めて分析すること自体がすでに空想科学読本的なシュールさがあってだいぶおもしろいので無問題。
たとえば「地面師たち」の「最もフィジカルで最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます」という台詞は子供が最初に発音を覚える両唇音が並んでるから本当にプリミティブで熱い、なんて語るのはこの本くらいだと思う。
その作品を読んでない人でもついて来られるように作品のおもしろいポイントも丁寧に説明してくれている(むしろその説明がボリューミーなので言語学要素が削られているのではないか)ので、取り上げられた作品に興味をそそられる効果も有。
とりあえず私は違国日記を読み、パルプフィクションを観ようと思います。


