
巽
@Tatumi
2025年3月29日

悪友
榊原紘
再読
雪柳 きみの死に目にあいたいよ ジャングルジムの影が傾いで
ローソンが潰れてできた大きめのローソン 性善説を信じる
傘をさせば意外につよく降っていてメリーバッドエンドへつづく
しばらくは結露をやめる窓を開けぜんぶ余談といえばそうだね
祝福を 花野にいるということは去るときすらも花を踏むこと
花を吐くように告解 おそろしいだけの海なら飛び込めたのに
立つ鳥が跡を濁さぬ寂しさを肯う昼よ さらば楽園
ビルにビルの影を見ながらそんなこと杞憂だよっていってやれない
ああ今がきみの生前 林檎飴持ちかえてから手を取ってみる
仕事しんどすぎた頃にジャケ買いして、短歌にはまる以前から家にあった本
短歌にはまってから歌集をたくさん読んだけど、それ以前に買って家にあった歌集は黒耀宮とこれだけで、私の中で特別の感がある
私は句またがり一字開けのリズムが好きでよく作るんですが、初期、浅い短歌読書歴の中で見よう見まねで作り始めたから悪友の影響がかなりあるんだと思う
