紫香楽 "痴人の愛" 2026年7月24日

紫香楽
紫香楽
@sgrk
2026年7月24日
痴人の愛
痴人の愛
谷崎潤一郎
エロ小説だと思って読むのに気が重かったんだけど、思ったより面白かったしさしてエロ小説でもなかった。 ていうか性欲の出てくる名著がこれまで読んだのだとキモいな〜というのばっかだったんだけど、それは男が女体と見るにつけ「女体とは興奮するもの」という感じで勝手に興奮していたのがキモかったのであって、痴人の愛におけるそういうのはわりと相互的なものというか、ナオミも譲治が興奮すると分かって、興奮させようとしてしていて戯れているので、あまり気にならなかった。 ロシア人の女性とダンス習うとことかもまあそんだけ密着してたらなという感じで妥当性があり、気持ち悪くなかった。 あと文章がずっと美しくてすごい。人間の造形(特に顔)が好きなんだな…と思った。自分は人間の造形が好きじゃないのでそうなんだなあと思いながら読んだ。 自分はオタクなので、なにかにハマりすぎるっていうのは譲治と同じことだと思う。傍目には愚かにしか見えない。 でも本人が楽しくて後悔しないならいいんじゃないでしょうか。傍目に愚かに見えたところで、それはどうでもいいことだと思う。
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