
サブレとポッポの往復書簡
@snowflake
2026年7月26日

夜想い
住野よる
買った
読み終わった
また読みたい
@ 自宅
不登校だった始、星空中毒に苦しむケイティ、事実の捉え方や自分を含めた状況も違えど、大切な人を失ったことで心に深い傷を抱える二人は共に空想研究会に、そして始は将棋囲碁部にも入部、こうして互いがそれぞれのコミュニティに居場所を置きつつ、学校生活という現実に向き合って、最終的には、友達や理解のある大人たちと共に、かつて現実に自分自身に起きた問題と向き合い、どう受け止めるかについてまで、意を決して自分で決めてることで過去を乗り越えようとします。
タイトルの『夜想い』には、ケイティは事故で失ったツグミを一面の星空の中に見ている、始はかつて父がいた頃の家庭の居場所を、河川敷の蛍の光の中に見ている、そんな二人の心の傷と、夜が危険とされる世界においても、そこにすがらずにいられない本人の辛い思いが、それぞれ込められているように感じます。
と、ここまで感想を書いてみても、歪曲済アイラービュ辺りから感じてましたが、やっぱり今回のよるさんも解釈が難しかったなぁ、と改めて思います。
三歩ちゃん③は三歩ちゃんなので別枠として🤭
人物相関図も複雑で、途中、語り手の視点も何度か変わる上に、何より『信用出来ない語り手』と『空想』という概念が物語全体に絡んでいるので、これまでのよるさんの作品の中でも最難関レベルで手強かったです。きっとこれは十周年というよるさんからの挑戦状なのかも。
と、一回目読了して、何となくの納得感は得られたけど、きちんと腑に落ちた理解というには程遠いという実感なので、一度初読のメモ書きを挟んだ上で、また後日、じっくりと再読したいと思います。
