DN/HP "新潮 2026年 8月号" 2026年7月24日

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2026年7月24日
新潮 2026年 8月号
新潮 2026年 8月号
新潮編集部
『テスカトリポカ』にも登場する「緑地の先にある図書館」で読んだ多和田葉子さんの新連載「幻の熱帯雨林」の一回目が面白かった。言葉で遊んだり連想を連ねながら軽やかに書かれる多和田さんの小説は、物語も文章、文体も絶妙な「距離感」「遠さ」があってワクワクするし、同時にしっくりもきたりして。読んでいて嬉しい気持ちになってくる。 この「距離感」「遠さ」というのは元々「海外文学」を読むときに感じていたことなのだけれど、そう考えてみると多和田さんの文章はまずドイツ語で考えて日本語で書く「翻訳」のようなプロセスを経ているのではないか、と勝手な想像もしてしまう。少なくとも居住地であるドイツで書かれた(とすれば)ことは文章の読み心地に関係している気はしている。バイアスのような気もしないではない。 この連載は追いかけたいな、と思うけれど、「毎月発行される雑誌を読む」みたいな行為が苦手だから脱落してしまいそう。でもこれは抜群に面白いからいけるかな。
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