
Satomi
@satomiww
2023年6月21日

かがみの孤城
辻村深月
買った
読み終わった
「生きづらさ」がこの物語の重要なキーワードなのだと思う。
読み始めは主人公の性格や言動に、正直苛立ちを覚えた。それなのに、次第に彼女の感情がまるで自分のものみたいに息が詰まり、胸が苦しくなる場面が度々出てくるようになってからは読む手が止まらず一気に読み進めて読了。
登場人物達はそれぞれの事情を抱えていて、他者によって苦悩を与えられている。けれど、そんな彼らを最終的に救えるのも自分以外の誰かなのだと、「もう一歩」を踏み出す子供達の勇気と友情に心を打たれた。
わたし達は誰とも関わらずに生きていくことはできないし、誰かが傍にいてくれることに喜びを感じてしまう生き物なのだと改めて実感をさせてくれた作品だった。
過去と未来が交差していく瞬間、結末に向かっていくにつれて回収されていく伏線は読者にも希望を与えてくれるし、なんて美しい物語なのだろうと涙がこぼれた。少しでもこの作品に興味を持ってくれた方は、必ずエピローグまで読んでいただきたい。
次は映画も観てみようかな。

