橘海月 "心臓と左手~座間味くんの推理..." 2026年7月25日

橘海月
橘海月
@amaretto319
2026年7月25日
心臓と左手~座間味くんの推理~ (光文社文庫)
座間味くんシリーズ第二弾。七つの短編はほぼ刑事の大迫と座間味くん二人の会話で構成されており、最後の七つ目「再会」だけが、かつて人質となった赤ちゃんが成長し語り手となっている。ミステリとしては表題の「心臓と左手」が一番よかった。宗教的な儀式と裏腹の現実的解決の温度差がよい。 ネタバレになるのでどれとは言えないが、短編の中には著者の別の物語でも使われていた箇所があって、このアイデアからあの作品が生まれたのかもしれないと思うものもあった。ただ事件のあらましから推測される解答はあくまで可能性でしかなく、検証不可能な点も含めるとどうしてもアンフェアに思えてしまう。
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