
ゆい
@no1sin
2026年7月25日

たすかる料理
按田優子,
鈴木陽介
読み終わった
ユニークで型破りな発想が満載なのに押しつけがましくはなくて、力強いのに肩の力は抜けていて、オリジナルの言葉が魅力的で、最高。
>按田餃子には、届いた金針菜を一本一本チェックしてゴミ取りをする熟練スタッフまでいるのです! きっと産地の中国では、おばさんたちが外で低い丸椅子に座って金針菜をゴザに広げておしゃべりしながら袋詰めしているんだろうなー、と思います。誰かのセーターの毛玉とか髪の毛とか、たまーに混じっているのです。それで、そういう連想をしたくなります。私はそういうものは不潔だとかずさんだとは思いません。途方もない作業をしてくれている人たちがいるから私たちは使うことができます。(P.138)
> じつは、大根の下にこっそり少しだけあらめという海薬を忍ばせています。スタッフに盛りつけ方を伝える時には、「あらめはほんのちょっと、おしるし程度でいいの。お母さんがどさくさに紛れて息子に食べさせたい海藻をこっそり入れる感じ。だから、大根からはみ出ないように隠せ!」と言います。これでみんな、だいたいなんとなくわかってくれます。スタッフの気持ちの度合いによって増減があるかもしれませんが、きっと食べているお客さんもあらめのことなんてまったくもってどうでもいいと思っていて、出されたから仕方ないとも嬉しいともなく、そういうものだと思って黙って食べていてくれると、誰でも彼でも可愛く思えてきます。(P.139)


