
ポチ
@takupochi_1993
2026年7月25日
なぜあなたの感想はふつうなのか
大島育宙
読み終わった
映画や本などのコンテンツに対して「独自の感想」を持つための技術や心得が書かれている本。
読みながら感じたのは、その方法が作品鑑賞だけにとどまるものではないということだった。
作品を見終わった直後に他人の感想を検索し、「自分の感じたことは間違っていなかった」と確認する。あるいは、多くの人が褒めているから褒め、批判されているから自分も違和感を探し始める。こうした態度は、コンテンツに対する感想だけでなく、政治や社会問題に対する意見の持ち方にもつながっているように思った。
この本が教えているのは、奇抜な意見を言う方法ではなく、自分の小さな違和感を見逃さず、それがどこから生まれたのかを考え、他人の言葉と比較しながら自分の視点を確かめる方法だ。
そう考えると、この本の裏テーマとして、他人と違う感想を持つこと以上に、周囲の空気に流されず、自分の判断をつくるという広い意味での政治的なテーマがあるのではないかと思った。



