
よろこびイサンディ
@yorocobi_isandy
2026年7月25日
ハワイイ紀行 完全版
池澤夏樹
読み終わった
素晴らしい読後感から殆ど間を置かずに、この投稿への文章を記載している。
燦然たる読書体験をもたらした本書を、長らく積んでいたことに後悔を感じ、また、読了まで進んだのが、なぜ今だったのか、ということについての思考を、本書が要求している気がしてならない。
500ページ超の本書を読み進めるにあたり、何度、頭の中で、ここに書く感想を添削したことか。
素晴らしい本書の素晴らしいページについて、諸賢に伝えたい思いが、何度、去来したことか。
著者の地学的な好奇心を端緒として、本書は始まり、章ごとのテーマに対し、都度、歴史を丁寧に追っては行くものの、全体の流れとして、地下深く、大地の歴史から、徐々に人の歴史や彼彼女らの営みに対する話題へと推移する。
最終的には読者を宇宙に誘う辺りは構成を案じた著者の妙技を感じる。
ただ、能書きを垂れると本書の魅力を伝えられない。
このほとばしる感動を伝えるには、言葉という器は冷静でシニカルに過ぎる。
本書が新刊書店で手に入らない地域もあることから推察すれば、絶版の憂き目に差し掛かっているのかもしれない。
30年近く前に刊行された本書が、更に版を重ね続け、読み継がれることを強く願っている。
