
Satomi
@satomiww
2023年9月13日
吾輩は猫である
夏目漱石
買った
読み終わった
夏目漱石の名前や作品名は知っていても、かの有名なワンフレーズしか知らないまま人生を終えるのは勿体無いなと思い立ったが吉日。終始猫の視点で語られていくこの物語は、人間が如何に滑稽な行動をしているのかを良く教えてくれる。
決められた時間に起床をして、決められた場所に詰め込まれ、今にも死にそうな顔で帰宅し、また決められた時間に朝を迎える。人間は裸で外に出られないので着物が必要だが、何着も箪笥にしまい込んでいても新しい物を欲しがる。毒(酒と煙草)を自ら口にして寿命を縮め、何人もで集まっては日頃の鬱憤や不平不満を垂れ流す。
数十年前に書かれた作品なのに、現代でも人間は変わらず欲望に塗れて生活をしていると思うと虚しいと言うか、憐れと言うか。想像以上の面白さと、天晴な猫の最期だった。
太平は死ななければ得られぬ。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏。ありがたいありがたい。
「人間というものは到底吾輩猫族の言語を解し得るくらいに天の恵みに浴しておらん動物である」
