
ひなこ
@hnk927
2026年7月25日
余生と厭世
アネ・カトリーネ・ボーマン,
木村由利子
読み終わった
再読
@ 自宅
大学生?社会人になりたて?くらいで買った本なんだけど、今思うと読んだ時期が早すぎではないかと思った。前読んだ時はなんか辛気臭いしよくわからない話だな、という感想を持った気がするが、いやいや大事なところが全然読めてないじゃん…!
著者が臨床心理士をやってるだけあって、本当に人の心の中を歩いているような読書体験だった。前半の世界は、凪のように平和で、自分の存在すら疑ってしまいそうな孤独な世界。後半はその世界に柔らかな光がかすかに差してきて、読後感は良い。特にケーキのくだりはとても泣きそうになった。ラストは幸福を予感させる幕切れで、オシャレすぎて悶えた。こういうオシャレさ、本当にフランス。
あなたは実在するんだね、と言えるなら言いたかった。あなたがピアノを弾く時、わたしは耳を傾けているよ、壁のすぐ向こうで。