余生と厭世

余生と厭世
余生と厭世
アネ・カトリーネ・ボーマン
木村由利子
早川書房
2020年6月18日
10件の記録
  • ひなこ
    ひなこ
    @hnk927
    2026年7月25日
    大学生?社会人になりたて?くらいで買った本なんだけど、今思うと読んだ時期が早すぎではないかと思った。前読んだ時はなんか辛気臭いしよくわからない話だな、という感想を持った気がするが、いやいや大事なところが全然読めてないじゃん…! 著者が臨床心理士をやってるだけあって、本当に人の心の中を歩いているような読書体験だった。前半の世界は、凪のように平和で、自分の存在すら疑ってしまいそうな孤独な世界。後半はその世界に柔らかな光がかすかに差してきて、読後感は良い。特にケーキのくだりはとても泣きそうになった。ラストは幸福を予感させる幕切れで、オシャレすぎて悶えた。こういうオシャレさ、本当にフランス。 あなたは実在するんだね、と言えるなら言いたかった。あなたがピアノを弾く時、わたしは耳を傾けているよ、壁のすぐ向こうで。
  • okataro
    okataro
    @okataro007
    2026年3月21日
    デンマークの臨床心理士である著者が、孤独な老精神科医と患者をめぐる日常の変化を描いた作品だ。 毎日が延々と続くようでいて、残り時間は刻一刻と消えていく。70代の主人公は、自らが営む診療所を閉め、引退する決意を固めていた。しかしある日、新たな患者・ドイツ人女性のアガッツと出会うことで、平坦だった日常に変化が訪れる。 主人公は、アガッツに対してどんな感情を抱いたのだろうか。その解釈は読み手によって様々だ。私はある種のラブストーリーのようでもあり、同時に、彼が手放していた「もう一人の自分」をアガッツに重ね、対話を深めていたようにも思えた。 正直なところ、ラストシーンの行動は客観的に見ればストーキングそのものである。しかし、前を歩くアガッツを「先にある見えない恐怖」あるいは「先行する自分自身」だと捉えると、振り返った彼女に声をかけられるシーンは意味合いが変わってくる。主人公はようやくその恐怖から目を背けず、興味関心を持ってついていく決心をしたのだ。それがどのような結末に導くのかは書かれていないが、その余白がまた良い。 また、本の装丁からも日常の平坦さの中にある静かな葛藤を感じさせる。ザラついた紙質が、印字されている文字に独特の表情を持たせているのだ。シンプルでありながら、本の内容とリンクした優れた装丁だと感じた。
  • 蕎麦
    蕎麦
    @soooba04
    2026年1月8日
  • 月と星
    月と星
    @moon_star
    2025年8月18日
    題名に惹かれて手に取る 1948年フランス。引退を目前にした精神科医の元にきた患者 予想外の結末だった
  • 月と星
    月と星
    @moon_star
    2025年8月18日
  • 月と星
    月と星
    @moon_star
    2025年8月17日
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