あんどん "星を編む" 2026年7月25日

星を編む
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凪良ゆう
あぁ、良かった。 櫂のいなくなった世界でも、暁海はしっかりと生きていた。暁海も北原先生も植木さんも二階堂さんも、みんな心の中で櫂を想いながら、しっかりと生きていた。そのことにすごく安心した。 喪失感は時間によって薄くのばされていって、最終的に日常の一部になる。忘れないし、無くならないけど、重くはならない。冷たく感じるかもしれないけれど、それがなければ遺された人たちは前を向けない。遺された人たちには遺された人たちの人生がある。変化していって当然だ。登場人物が誰一人として、櫂の死を重く受け止めすぎていないことが、良かった。 北原先生と暁海の関係性も、時間をかけて穏やかに揺蕩っていって、幸せな場所に辿り着いていった。 「なんやかんや幸せやった」 これが一番いいのだと思う。苦しさも喜びも全部引っくるめて、自分の人生を愛してあげたい。自由に生きていきたい。 (2026-07-24 読了)
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