
あんどん
@andon_tenten
ドッグイヤーする派です。
持ち運びがしやすい文庫本が好きです。
- 2026年2月9日
- 2026年2月7日
傲慢と善良辻村深月ネタバレあり読み終わった再読⚠ネタバレ感想 私は傲慢な人間だ。 本書にそれを突きつけられた。 恋人・友人・仕事のパートナー……。誰かを"選ぶ"タイミングは人生のなかで多々ある。そこに注目して、高い解像度で書き上げる辻村深月さんに驚いた。私たちが誰かを選ぶ時に無意識に行なっているプロセスを事細かく書かれていて、自分はこんなふうにしていたのか……と気づかされる。 さて、私たちは誰かを選ぶとき、自分との相応しさに着眼して、無意識に点数化していることを本書に暴露される。もちろん、私もそうしてきていた一人だ。あの人は相応しい、相応しくない(良くも悪くも)と線引をし、選び、選ばなかった方を理解しようとはしなかった。真実も金居や花垣に対して「お話にならない人たち」とぶった斬っていた。話し合うこともできたかもしれないのに。理解することもできたかもしれないのに。 架と真実が最終的に結婚できたのは、距離を置き、話し合うことができたからだろう。架に70点をつけられたことに傷ついた真実は失踪。しかし、最後には架に傷ついたということを話す。真実も架が引きずっている過去を知り、理解しようとする。自分が選んだ、大切な相手だからこそ、嫌だと思うことは嫌と伝え、好きだと思うことは好きと伝えなければいけないのだ。 (2026.2.6 読了) - 2026年1月29日
- 2026年1月29日
すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み終わった一文字たりとも読み飛ばしたくなかった。 それ故に、読了までに予想以上に時間がかかってしまったが、何も不満はなかった。ただ、深く息を吐き出したくなるような、優しい余韻だけが残っていた。 本書を前にして、どのように感想を綴るべきなのか分からない。どんな言葉でもチープに思えるような気がした。 文章の美しさが本書の強みなのだろうと思うが、それは人工的な美しさではなく、自然界で我々が目撃するような美しさだったように思う。 生命力と同時に死を感じさせる息を呑む美しさ。 脅威的で、神秘的で、言葉を失うような美しさ。 何とも言えない安心感と不安感を抱えた美しさ。 そういう美しさの前では我々は何もできなくなる。それと同じものを文章で感じたのは初めてだった。新しい読書体験とはこういうことかと身をもって知った。 (2026.1.28 読了) - 2026年1月24日
すべての、白いものたちのハン・ガン,斎藤真理子読み始めた - 2026年1月24日
えどぐらし三國青葉,中島要,朝井まかて,木内昇,細谷正充,高田在子読み終わった書店でビビッときて購入。 江戸を生きる人々の喜怒哀楽が感じられるアンソロジー。決して難しい話はなくて、くすっと笑ってしまうような愛らしい様子や、日々の暮らしの悩みを悶々としている様子が描かれている。私は「夫婦千両」と「江戸の柄杓星」が特に好きだった。 江戸時代は理不尽で世知辛いけれど、人と人との繋がりが強い。お節介な人もいるけど、今の独立心が強い世の中にはない、人の温かみがある。 そういうものを私たちは時々羨ましく思っては、江戸に思いを馳せているのだろう。 (2026.1.23 読了) - 2026年1月21日
えどぐらし三國青葉,中島要,朝井まかて,木内昇,細谷正充,高田在子読み始めた - 2026年1月20日
恋愛中毒 (角川文庫)山本文緒ネタバレあり読み終わった⚠ネタバレ感想 私はストーカーをしたことはない。 けれど、水無月と同じ恋愛観をもっている。好きな人から異性が離れていけば嬉しいと思うし、そうなるように仕向けたこともある。好きな人の一番になりたくて献身的にもなるし、嫉妬心もある。水無月が激しく嫉妬してしまうポイントも私と一緒だった。 水無月はストーカーをしていた。じゃあ、水無月と同じ恋愛観をもっている私はストーカーをせずにいられるのかと問われると、本書を読んで自信がなくなってしまった。1つ理性が壊れてしまえば、やってしまうかもしれない。読んでいる間、私の背中にぴったりと水無月がいる気がした。 けれど、私も、そしてきっと水無月も恋愛をすることをやめられない。私は恋多き乙女ってやつだ。水無月もそうなのだろう。どれだけ辛くても痛くても、報われなくてもやめられない。まさに恋愛は中毒だ。 (2026.1.17 読了)
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