みかこ
@mkk_713
2026年7月26日

アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス文庫 1)
ダニエル・キイス
読み終わった
借りた
面白かった!
昔よく考えた。知的障害があるってのは可哀想なことなのか、ということを。障害が多様性と言われる世の中になっても実際、知的障害者に対する憐れみや恐れや蔑みみたいなものが、みんなにあるなあ、と。
知能が低いのは可哀想なのか。この本読んで感じたのは、知能が低いこと自体が可哀想なんじゃなくて、知能が低いことによって周りの人から受ける扱いが可哀想だった。
チャーリイは手術を受けず知能が低いままだった方が良かった、とは思えなかった。彼が何にも気づかず、尊重されず、蔑ろにされ、心優しい人にさえ憐れまれている状態は、彼自身は気づかないから幸せだったとしても、やっぱり良くないと思う。だからって知能が高くなればそれで全部解決するわけじゃなかった、当たり前に。結局良いとか悪いとか関係なく、尊重されて憐れまれたりしない環境があるのが大事なんだろうな。
でも難しいよな。社会が勉強と仕事で回ってる限り知能は真ん中である方が生きやすいもの。外れ値は排除されやすい。
それはともかく、文体で主人公が賢くなっていくのが体験できるのはすごく面白くて引き込まれた。印象的だったのははじめの方のたどたどしい文章と同じくらい専門的な用語を使ったかしこまった文章が読みづらかったこと。
チャーリイは存在していた。みんな手術をした後のチャーリイに喜んだけど、手術をする前から存在していた。

