
くる見
@walnut966
2026年7月26日
凍りついた香り
小川洋子(小説家)
読み終わった
大好きすぎて、終わらないで…と思いながら読んでいました。
自殺した恋人の記憶を辿る旅。少しずつ明らかになる彼の過去。
人はみんなさみしい部分を持っていて、その表現の仕方が静かで美しい。
それに加えて魅力的な空間の数々。温室、洞窟、廃墟…。
292ページからの一連の展開は切なく苦しいものでしたが、それまで読み進めてきたことで積み重ねられた弘之と涼子にまつわる色々が一気に弾けるようで、より物語に入り込める部分でした。
余韻が今も続き、他の誰かに読んでほしい気持ちに駆られています。
エピローグの最後の一滴まで、ぜひ。

