
土田(つちだ)
@chappa_61T
2026年7月26日

読み終わった
喪失の苦みが共通する4編が収録されたSF短編集。「十五までは神のうち」が一番刺さった。成長痛と呼ぶには代償が大きすぎる。
「きっと、と彼女は確信した。この瞬間は自分にとっての永遠になるだろう。」(「射手座の香る夏」より)
「『友情なんて、脆いものよ』
目を伏せて、吐き捨てるように女が言った。あるいは、自分に言い聞かせただけかもしれない。
『バカじゃないの』わたしは笑った。『だから、行くんでしょ』」(「射手座の香る夏」より)
「あの頃、ぼくたちはほんの子供で、そしてきっと、神様だった。」(「十五までは神のうち」より)
「人間だけが、人間であることに特別な意味を見出そうとする。」(「さよなら、スチールヘッド」より)
「東の高台に聳える鐘楼を見たとき、あたしは思った。今よりも特別な瞬間は、きっともう訪れない。今のこの瞬間が、あたしの人生のてっぺんだ。」(「影たちのいたところ」より)



