
さおり
@prn990908
2026年7月26日
となりの陰謀論
烏谷昌幸
読み終わった
読んでよかった-2026
面白くてイッキ読みした。「剥奪感」がひとつのキーワードになっているんだなと思ったし、いまたまたま私は、まだ、それを感じてないというだけで、そこを強く刺激されたら、今は自分でも、「そんなの信じちゃうの?」みたいなやつにのめり込んじゃうのかも、と思う、だから、予防接種的な意味でもこの本を読めてよかったなと思う。3章の「陰謀論政治」はなぜ生まれるのか、が個人的にはとくに面白くて、読んでいると「曖昧な弱者の時代でもこういうことに触れられていたな」という論点が多く出てきたりして、やっぱりそこに行きつくよなと思っていたし、なんかやっぱりそろそろ「再分配」という仕組みについて真剣に議論しなくちゃだめだろう、と思った。仮想敵をつくって責任を擦り付けている場合ではないし、エスカレートしたらもう取り返しがつかなくなることを知っているはずなのに。
ナチスの陰謀論の利用の仕方にも言及されていて、それが昔のものとしてではなく、いまも起こりつつあるものとしてものすごく生々しさを感じてしまってこわかった。
陰謀論自体の欺瞞はちゃんと暴きつつ、そこに惹かれてしまう、それを指示せざるを得ないようなひとたちの心情を丁寧に汲み取っていかなくてはならない、ということが書かれてあって、そこが良いなと思った。
