
Satomi
@satomiww
2024年7月31日
ひと
小野寺史宜
読み終わった
もらった
読書家の伯父からいただいた本②
自分が主人公と同じ境遇になったら、と考えるだけでも心が苦しくなるような精神的・経済的に深刻な状況の中で、ひとつのコロッケをきっかけに彼の運命が大きく動き出すお話。
少年漫画の主人公のようにドラマチックな展開ではないし、大きな事件に巻き込まれるでもない。登場人物達は読み手と同じように普通の「ひと」で、だからこそ眼前の壁を自分なりに、一つ一つ向き合って決断する姿に胸を打たれた。
舞台である砂町銀座商店街は昔に何度か行ったことがあったけれど、この本を読んだ後にたまたま友人達と行く機会があって、思わぬ聖地巡礼にテンションが爆上がりしてしまった。「もしかしてあそこのお惣菜屋さんがモデルなのかな」なんて思いつつ、良い大人がコロッケとメンチカツを買い食いしたのも今では大切な思い出のひとつです。
聖輔のように、劇的ではなくても穏やかに、小さな幸せを諦めず人生に立ち向かっていきたい。

