
euy
@euy
2026年7月26日
破戒
島崎藤村
読み終わった
被差別部落出身の主人公が、「決して出自を人に話してはならない」という父の戒めを破るまでの話。
「夜明け前」のあとに読むとこじんまりしてる感じがあるが、最後のほう、主人公が教え子たちや周りの人たちに自分の素性を打ち明けて新しい人生を歩もうとするあたりは、さすがに激しく情を揺さぶるように描かれていて、よくできてる。
当時の部落差別の雰囲気がよくわかるし、同じ日本人同士なのに出自で差別するのはひどいなと素直に思える。
親友の銀之助や恋慕っているお志保や若い教え子たちが、最終的には、人を中身で判断し、出自で差別せずに主人公に温かく接しているのは、わずかながらも救いがある。


