Satomi "水車小屋のネネ" 2024年10月9日

Satomi
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@satomiww
2024年10月9日
水車小屋のネネ
水車小屋のネネ
津村記久子
主人公である姉妹と一羽の喋る鳥(ネネ)が出会った1981年から始まり、2021年までの彼女達が生きた40年を辿っていく物語。鳥類には長命種がいることは知っていたけれど、ヨウムって50年も生きるらしい。愛犬達にもそれくらい生きてほしい。 18歳で8歳の妹を養う決意なんて、そう簡単に出来るものじゃない。姉妹の年齢差がほぼ我が家と同じこともあり、彼女達と自分が同じ立場だったら、といつも以上に感情移入してしまった気がする。 表紙の柔和な印象とは裏腹に、母親とその婚約者との確執が姉妹に重く圧し掛かり心がざらつく感覚を覚える度に、「現実」や「人生」を感じる。けれど、姉妹は互いを支え合う道を選び、それをネネと周囲の人が優しく見守ってくれている様子にゆっくりと息を吐き出すように安堵した。 お金がたくさん無くても、結婚をしなくても、子供を授かれなくても、同性を好きになっても良い。「人生」において、他者と自分の現状を比較して優劣を決めたがる人はたくさんいるけれど、幸せの価値観は誰のものでもなく、自分のものなのだから。
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