
けんたろ
@kentaro
2026年7月27日
忌み児の町
阿泉来堂
読み終わった
ちょっと乗り切れませんでした…。
化け物のイメージをどうやっても怖いものにできなかったし、化け物に操られている人々の描写も特筆するようなことのない典型的なものだったし…。
中盤ぐらいから特に読むのがしんどくなりました。500ページ超えの作品だったのでしんどい時間が長く、ページを捲る手が止まってしまいそうでした。
また、メインキャラクター4人の知能指数が私と同じかちょっと上ぐらいだったので、彼らが推理しているシーンでは「そんなこと今ごろ気づいたんかい」っていう感じが続いてしまい、話に引き込まれることがありませんでした。
久我に至っては、本当に刑事なのかと疑いたくなるぐらい察しが悪くて、誠一や七海が一から十まで説明したことでやっとしぶしぶ納得するみたいな感じだったのが読んでて辛かったです。
読者の思考の裏をかくということも少なかったような印象でしたので、退屈でした。
しかも、序盤は4つの話が並行して進んでいくのですが、どれも似たような話で、同じ話を4回分読まされているような感覚になって苦しかった…。
松坂の犯した罪についても、そんな話付け加える必要あったのか疑問…。べつになくても良かったのでは…。これによって松坂というキャラクターに深みが増したわけでも無いし、楓が死ななかった理由を無理やり作ったようにも感じられて、しっくりきませんでした。
誠一の弟が死んでいる設定についても、上記と同じ理由で懐疑的です。
エピローグは良かったです。
個人的に、「まだ呪いは続いている」「実は解決してなかった」みたいなバッドエンド要素が匂わされる結末が好みなので、この点に関しては高評価です。
確かにあの女の子、星良たちグループの中で、唯一思考を乗っ取られてなかったので、その伏線は上手かったなあとと思います。
あれ?…今思い当たったんですが、もしかして、あの子が鼻を啜ってたのがマインドコントロールされなかった理由のひとつ?鼻が詰まってたからってこと?そうだとしてもそうじゃないとしても、やっぱりこのエピローグに関しては良いですね!
ちなみに、前作の『くがいの聲』も読んでいるのですが、個人的には前作の方が面白かったかなぁという印象でした。
本作の著者はゾンビものっぽいシチュエーションが好きなのかなぁ。私はゾンビもののコンテンツを大量に消費して完全に飽きてしまった過去があるので、そういう意味でも本作や著者との相性が悪いのかもしれません。
ということで、読後の感想としては残念な結果となってしまいました。




