"ヘヴン" 2026年7月27日

楡
@etemotust
2026年7月27日
ヘヴン
ヘヴン
川上未映子
初読の時はそんなに印象に残らなかったのに、今回は作品のよさに気づけた気がする。 コジマと百瀬のそれぞれ弱さ/強さについて自論の、その堅さに挟まれて、それでもなお価値観(および世界)を人と共有したいと思う僕のやわらかさとやさしさを見た気がした。 そして、二ノ宮や百瀬の描写から、本編では語られないそれぞれの弱さがあるのでは?と感じられるのは、たぶん初読では気づかず再読してよかった。 二ノ宮は百瀬に深い思い入れがあるようにみえる(妹に対するものである可能性もあるけどトイレの描写があるしたぶん兄の方では?)し、百瀬は体育を見学とか病院にいるとか体が弱いのか?と思えるような描写がある。 百瀬の強さの持論は、自分が弱者の側に立つことを予定してない理論で、高校生のうすっぺらい自信に見えるようで実は、確実に自らの振る舞いで常に自分自身を強者側においてきた実績と自負に裏打ちされたものなのかも?と思うなど。
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