ヘヴン

51件の記録
- しき@shikishaa2025年9月28日読んでる「言葉でああだこうだ話して、それでなんだかんだ問題をいっぱいつくって色々やってるのがこの世界で人間だけだなんて、考えてみればちょっと馬鹿みたいだね」
- あおたむ@aooimmo2025年9月25日読み終わった【ネタバレあり】 普通に私が分かりやすいハッピーエンドが好きなのもあるけど、「それでどうなったの?」としか思わなかった。いじめ系は好きじゃないし、少しではあるけど性的な表現もあるし苦手な部分が所々あった。最初は、「耐えていることに意味がある」って言ってたことが、なんとなく分かるけど、その後百瀬の話を聞くと、「確かに意味なんてないのかも」と思えてきた。いじめられている原因だと思ってた斜視の話もそうで、ただただその時のムードで標的になったんだなと。いじめに加担したことも、しっかりと目撃したこともないけど、そういうものなんだろうなとはなんとなく分かるから、「ハッキリとした理由なんてない」という口に出しづらいことをしっかりと表現されていて、それが正しい部分もあるから余計にもどかしかったし気分が悪かった。原因があった方が絶対にいいだろうから。 ムードで始めた、なんて言われたら終わりが見えないし、自分の人格や存在そのものを否定されているようになって辛いだろうなと思う。 ヘヴンの話が最初の方に出てきたけど、正直「いる?その流れ」とはなった。結局ヘヴン自体は最後まで出てこなかったし、その後のコジマや主人公についても何も書かれてなくて、なんだったんだと思った。 コジマが「これに耐えたら絶対に他の人とは違うところにいける」と言っていたのも綺麗事だなと思った。わざと汚くしているのも、コジマの都合であって、コジマの美学でしかないと思う。だからといって勿論いじめていい理由にはならないけど、なんというか、「乗り越える」とか「耐える」って、当人の言い聞かせでしかないんだなと思った。「努力は必ず報われる」という言葉に違和感を持つように、必ずしも耐えたからといって何か起こるわけではないと思う。残酷ではあるけど、もしかしたら状況はずっと悪い可能性もあると思う。そういう心持ちが悪いとかでは全くなく、なんというか、世の中の不条理さが滲み出てるなと思った。綺麗事では生きていけないんやなと思った。 百瀬の「こちら側の都合とそちら側の都合は、一見繋がっているようで違う」(みたいなニュアンス)という文は、確かに新鮮な感覚だった。 主人公が斜視の手術をすることをコジマに伝えた時の反応は結構イライラした。結局コジマは、ぼくが自分の仲間から外れていくのが嫌なだけだと思ったし、逆に自分と同じ境遇だったからこそ仲良くなったんやなと思った。その友情ってどうなんやろと思った。ここで「斜視を治す=二ノ宮に従う」ことになってるのが、少し単純で浅はかだなと思った。悲しいことではあるけど、百瀬の方がよっぽど多くを考えてるなと思う。 トイレで二ノ宮が誰かと話していたみたいな描写は何?多分百瀬で、二ノ宮が百瀬のこと好いてると思ったんやけどどうなんやろ 二次創作の読みすぎか? あとは百瀬が体育をよく休んでいるとか、病院で会うとか、そういうとこも説明が欲しかった。考えすぎかもやけど、百瀬はかなりの大病を患っていて、だからこんなに物事を諦めてるのかなとか思った。 『地獄があるとしたらここだし、天国があるとしてもここだよ』
- しお@oyasay2025年7月12日読み終わった美しさとか理不尽にあうときの体の描写とかがすごく繊細で、なんとなく現実離れしたような白昼夢みたいな感じがあって一気に読んでしまった そういう体験をしたこともないのにわかるな…という気持ちになった コジマはどうなったんだ…
- 松田茉莉@cotomato2025年6月2日買った読み終わったかつて読んだ単行本を持っていたけど、つい先日古本で買って読み出したら止まらなかった。この圧倒的な文章の質量を受け止める勇気がなくてずっと再読を躊躇っていたけどようやく読めた。 いちばん最後の頁に元の持ち主の書き込みがあって、なんてことないメモ書きなのだけど、それもコジマのいうしるしみたいなものかもしれないと思った。
- Motiyama@10010KY2025年5月14日読み終わった得難い読書体験だった。 想起される情景と主人公の感情と、文字列を見るという具体的な視覚体験とが融合して「小説」としてあらわされている。 全ての小説はそういう表現媒体なのかもしれないけれどここまで明確に意識させられた事はなかったな。私が色々読んでないだけかもしれないけれど。 夫が借りてきたので何気なく読み始めたが、自宅のしまい損なっているコタツの一辺で、こんな日常をこじ開けられるような圧倒的な経験ができるなんて。 ラストシーンの世界の輝きは、読者の、日常をこじ開けた先にある世界、の体感と重なるようにも感じた。 後から調べたら、ブッカー賞の候補になっていたのか。そりゃそうだわ、と納得した後、著者が20代前半でこの小説を書き上げていたことを知り驚愕。著者の存在そのものがこの世界の輝きだわ、と思った次第。 他の著書も読みたい。
- ねこ@spring2222025年4月13日かつて読んだ理不尽なつよい力の描写があまりに秀逸で、複雑な言葉を乱用するわけでも無いのに目の前に光景が広がっているみたいだった。コジマという人間をつくる線の細さに心打たれた
- Yukari Niwa@yukarikko2025年4月4日かつて読んだわたしの本棚グサグサ刺さるし、辛いけど最後希望の光が差し込んでほっとした。こういう光にふいに照らされたら、ちゃんと掴まないといけない、と思う。
- mizuki@mizukikometa2025年3月15日読み終わったいじめ(作中では苛め、と表記)の描写が最初から最後まで続き苦しくなる。 わかりあえる相手とわかりあえない相手、強さと弱さ、意味があることとないこと 最後の文章が悲しい。
- oto@sakana__books2025年3月13日読み終わった終始いじめの描写が凄惨で挫折するかと思った… 終盤もなかなか壮絶で苦しい場面が続くけど、その反面描写は美しさもあって不思議な感覚になった いじめに耐える者同士の〈僕〉とコジマの関係性がだんだんと歪にでも強くなっていく様に目が離せなかった 本当の「強さ」ってなんだろう、善悪とは…と哲学的なことをものすごく考えさせられた 川上さんの作品は会話のテンポ感も独特で好きです
- ギョ@8823kame1900年1月1日娘がAVに出るって言ったら絶対反対するくせにテメエはAVで抜いているという矛盾。全員が全員を守りたいわけではない。考えたい人の気持ちしか考えない。 なのでみんな必死に社会に媚びて「気持ちを考えたくなる」人間を目指す。主に強者の擬態。それでも守られない側になった人間が取れる選択肢は、弱さをプライドにするか、暴力に訴えるか。そういえば後者は犯罪か…