
さゆ
@umorinosayu
2026年7月27日
壜の中の手記
ジェラルド・カーシュ,
西崎憲他
読み終わった
とても面白かった!よくできた小説、というよりもよく練られたホラ話という感触。
ジェラルド・カーシという作家は初めて読んだが、著者の来歴といい、作風といい、こちらに語りかけてくる姿勢がそのような印象を与えたのかも。どの話も奇妙で、そしてほんの少し物悲しさをたたえている。日本の小説家で近いのは筒井康隆(ただし性に関する描写は全くない)とか、漫画になるけど「岸辺露伴」ぽさもあった。
この本で特に好きなのは
①豚の島の女王:神話っぽい話、物悲しい
②黄金の河:緊迫感がある
③骨のない人間:ナマケモノがクラゲのような怪物に襲われるシーンは必見。臨場感のある描写
④壜の中の手記:これがさっきあげた筒井らと近いと感じた原因かも この作家の作品はどれも話がどうなるのかがわからないが、これは特にその傾向が強く楽しめた
⑤時計収集家の王:腕のいい時計技師、からくり、人形が出てくる話にハズレはない 最近読んだ「たまさか人形堂」(津原泰水)やミルハウザーなどもそう
特に⑤がこの本の中で一番好きだった。


