
四月
@whitenights
2026年7月27日
星の時
クラリッセ・リスペクトル,
福嶋伸洋
読み終わった
文学の歴史が女に書くための場所を与えず、文学に登場する女が「男に書かれた女」でしかなかったのだとしたら、本作は逆に、女が「女を書く男」を書き、その現場を抑える構図になっている。しかし最終的には、そういった問題を超えて、他者を捉えることの困難さという、より根源的な問題に突き当たっているように思う。ロドリーゴは物語の中でマカベーアを死なせるしかなかった。そして、まさにそのことによって彼女は自由になった。残されたロドリーゴが自分の死を思わずにいられなかったのは、いつか彼もリスペクトルによって語りを止められる運命にあるということを悟ったからなのではないか。



