星の時

星の時
星の時
クラリッセ・リスペクトル
福嶋伸洋
河出書房新社
2026年7月7日
21件の記録
  • ちょうど併読しているブランショのテクストに出てくる「レシ(récit)」について、深く考えさせられる作品であった。 本作は、物語の語り手(作家)、物語の主人公という複数の視点を持つ構図で進む。ゆえに書き手の心情やナラシオン(物語行為)そのもの、すなわち語り手が対象を描く手触りのようなものを感じることができる。 それはときに、読者がこの物語をどう読むのかをも問うてくる。物語の主人公には語り手を介してしか触れられないという隔たりもまた、味わい深い。 文体は極めて平易で軽やかながら、冒頭から、存在とは何か、書くという行為にはどのような意味があるのかといった形而上的な思索が綴られる。 主人公に起こる物語は極めて残酷であるにもかかわらず、どこか軽やかで、そこには美しさすら覚える。語り手は彼女を愛し、救いたかったのかもしれない。悲劇を愛おしく描く。が、主人公を忠実に描こうとするほど、救済は遠ざかっていく。その残酷さに語り手自身も苦悩し、読者もこれに巻き込まれていく。この「体験」は文学にしかなしえない技なのかもしれない。 言葉によって自我が芽生え、それに伴って無垢が失われていく。その姿には、ジッドの『田園交響楽』に似たものを感じた。 無知は不幸なのか。それとも幸福なのか。
    星の時
  • まろ
    まろ
    @maro
    2026年7月9日
  • 映画も観たいな〜
  • 幸緒
    幸緒
    @kons_0320
    2026年7月8日
  • 福
    @fuku-fuku
    2026年7月7日
  • 豊崎由美さんがXで絶賛している、と、みんな書いている。
  • あるる
    あるる
    @aru_booklog
    2026年7月7日
  • まろ
    まろ
    @maro
    2026年7月6日
  • 森乃栗
    森乃栗
    @readskm
    2026年7月6日
    豊崎由美さんの投稿で知る。 ブラジルのヴァージニア・ウルフとのこと。どんなだろう。
  • Xでの豊崎由美さんの投稿で知りました。ブラジルのヴァージニア・ウルフだって、気になるではないですか。そして、全く売れ筋では無いとも。そんな本を出してくれる河出書房新社!筑摩書房と並び大好きです。
  • sampo
    sampo
    @catalogue_aka
    2026年7月6日
  • エマ子
    エマ子
    @emma-0508
    2026年7月6日
  • ゆき
    ゆき
    @y_u_k_i_304
    2026年6月30日
  • DN/HP
    DN/HP
    @DN_HP
    2026年6月18日
    文庫化&映画の日本公開の情報に出会って、単行本で読んだときのことを思い出している。 この小説を単行本で読んだのは特別だったと思いこみたい体験だった気がしているし、そのとき感じた「わからなさ」は未だに抱きしめている気もするし、文庫で読んだらなにかが「わかる」かもしれないし、あと、この小説を読んでいたとき、わりと調子良かったんだよな、ということをまた思い出したりもしたいから、翻訳の見直しに著者の息子さんのエッセイに解説もついたこの文庫本も手に入れておきたいところ。 2023.10.24 わからなさを大切にしたい、と話したのはやっぱり快晴だったいつもの駅で、そのときにバッグと頭のなかにあったのはこの本だった。 作者の創造した作家が書く無知故に“哀れな”イノセンスを持つある少女の人生。メタを重ねたような書き方は複雑だけれど、まだわかる。人生のある一時期を切り取った物語の筋はシンプルだ。納得出来る言葉が連なったセンテンスの美しさにはため息が出た。けれど、この小説はわからないと思った。 「物語というのは、作り出されたものであっても真実だ」 冒頭で宣言されていた通り、ここにあるのは、少女の、作家の、そしてもちろん作者自身の真実だ。多分この小説のわからなさはそこからきていると思う。他人の真実は簡単にはわかることが出来ない。それでも、それを真摯に表現しようとしたものに感じるわからなさは、“わかった”ときの感動と同じように自分だけのものだから、それを持ち続けることも、取り出して考えることもとても心地良く感じる。 「考えることはひとつの出来事。感じることはひとつの事実。」 そこにあるものを全部、大切に持っておきたいと思う。そんな考えがあの会話のなかで漂いはじめていた気がする。 今手元にあるわからなさは、この小説をもう一度読んだときにわかるようになるかもしれないし、別の本を読んだときにヒントが見つかるかもしれない。あるいは本を手放した生活のなかで考え続けることで、別の大切にしたいものが見つかるかもしれない。もしかしたら、ただわからないままかも知れないけれど、しばらくの間はこのわからなさもそこにあるものも全部大切に「抱きしめて」おきたい。 例によって乱立している付箋も、おあつらえ向きのコメントが入った栞もそのままにして、もう一度読むまでこの本も大切に持っておきたい。そう思って机の上の特別なコーナーに差し込んだ。 この文章にもわからなさがあるとしたら、それは、まあ、浅薄さと文章力のせいかもしれない。
    星の時
  • れい
    れい
    @rrr3
    2026年5月21日
  • 不足
    @oyts
    2026年5月15日
  • りら
    りら
    @AnneLilas
    2026年5月14日
  • ゆん
    ゆん
    @papilio
    2026年5月14日
    映画も観て見たいしめちゃ気になる…! ブラジルのヴァージニア・ウルフだって!?
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