
サカグチ
@hisuissugi
2025年3月29日

伝奇集
ボルヘス,J.L.(ホルヘ・ルイス),
J.L.ボルヘス,
鼓直
読み置き
とりあえず最初の章弾だけ読んだ。
思惟に富んだ文体と、次第に回収されていくSF的イメージ。冷徹な印象を受ける。
最後の台詞はAI社会における人間の生き方を予言しているかのようにも読めた。
「わたしの知ったことではない。わたしは校訂をつづける。アドログエのホテルでの静寂な日々、サー・トマス・ブラウンの『壺葬論』のケべード風の試験的なスペイン語訳の校訂を(別に出版する意図はないが)。」
→人間が作り上げた架空の世界が逆に現実に侵攻される様子が描かれた後の台詞。実存は残り続けるのか?
(自分が読んでいるのは篠田一士訳の集英社版)


