
ちゃのき
@chanoki
2026年7月27日

新書だけど、言葉にまつわる俵万智さんのエッセイみたいな感じ。大好きな一冊。短歌自体も好きだし、俵万智さんの短歌もとりわけ好きだから短歌と絡めたお話が多いのが嬉しい。平安時代や源氏物語も好きだから光る君への話も嬉しい。ホスト歌会の話が特にじんときて、そこから生まれた「作品は副産物と思うまで詠むとは心掘り当てること」という短歌もグッときた。短歌AIの項でまたこの歌が出てくるのも良かった。「AIが書く小説がはやったら、人間の作家は職がなくなってしまうんじゃないかとよく言われますが、それは生産に焦点が当たっているから。(中略) 作品は大事だけどあくまで副産物で、文章を書いたりすることで自分をよく知ることが一番の宝物、主産物なんだと、非常に腑に落ちました。どことなく人間をマシンとして見ているから、『AIに侵食される』みたいな論が出てくるのかなと思います」はAIと創作の議論の中でも私には無かったなと思える視点で面白かった。

