
りら
@AnneLilas
2026年7月27日
逃亡するガール
山内マリコ
読み終わった
聴き終わった
ふたりの女の子
地方の鬱屈
@ 自宅
初めて読む山内マリコ作品。
2024年の富山の女子高生が主人公。
自分も地方出身だから実感としてわかる部分もあり、とはいえ自分の高校生活は四半世紀近く前だから今時だなあと思う面もあり。
スタバなんて自分が高校を卒業した年にようやく地元にできたから、高校時代にスタバで勉強するなんて夢もまた夢だった。カフェ自体がほとんどないせいで、上京するまでカフェに一人で入ったこともなかった。
地方の人間の嫌なところを煮詰めたような母親の元で育って遠方での進学に反対されたとしても、学力と奨学金で何とでもなる。バイトもしてないのに週に2回もスタバでフラペチーノ飲んで塾通いしてるなんて、十分恵まれてるよ……って、これはその頃カフェ通いが叶わなかったおばちゃんの愚痴だった。
自分が高2の時の世界史(今や世界史Bでなくて世界史探究なの??)の教師も作中の先生みたいな人で、授業内容と無関係にソルジェニーツィンについて熱弁していたことはよく覚えている。
古代ギリシアのポリスの実像と現代のガザの苦難の両方を伝えてくれるこの世界史の先生と、頼もしい塾のコーディネーターの先生が身近にいてくれてよかった。
地方には田舎特有のしがらみと同調圧力があるけれど、都会には都会の焦燥と孤独がある。どの世界に放り込まれようとも、この女の子たちがのびのびと羽ばたけるといいなと思った。
オーディブル1.6→1.8倍速。

