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@u_kiuki30
2026年7月28日
ゲーテはすべてを言った
鈴木結生
読み終わった
これが結局どういう話だったかというのがなかなか言いづらい小説だなと思うんだけど、個人的には「言い直し」や「解釈のし直し」の肯定の物語、ある種の人間讃歌だったなと思うし、それが好ましかった。
膨大な知識を踏まえて書いてるのにすっきり読ませる瀟洒な文体が魅力的。ところどころの名作オマージュも楽しく読んだ。クリスマスの夢が多分カラマーゾフのガリラヤの婚礼のオマージュ?で、カラマーゾフファンとしては燃えました。
一方で、これはすべてを理解していると自負していた徳歌とゲーテに対する分からなさを発端とする物語だったと思うのだけど、その終わりがあまりにも綺麗にまとまりすぎている気がした。人を完璧に理解し解説することができるわけはないし、分かったというのも烏滸がましいことだと思うんだけど、そこへの開きがあまり意識的にされてなかったかな。
あと、然が最後に提示した「人文学におけるオリジナルとは何か」はずっと考えていきたい問いだと感じた。



