ゲーテはすべてを言った

206件の記録
- あやめ@ayame0814192025年5月22日読み終わった借りてきた読書日記難しい言葉を、難しいテーマをそうと感じさせずに読ませる引き込まれる文章だった。 色々考えてみたくなるテーマがたくさんあって、面白い解説書(おい)とか探してみたくなった。 浮き憂きっていう言葉がぴったり心情をあらわしていてすご!と思った。
- ぴぐ@pgmn2025年5月6日読み終わった1月の単行本発売日に乗代雄介さんの「二十四五」とあわせて手に取ってから約4ヶ月の積読の末、ようやく読了。難しそうな話だな…というイメージがあったけれど、ストーリーや登場人物の立ち回り、発言等が面白くて一気に読めた。 これにて第172回芥川賞候補作5つ読破。次の候補作発表も楽しみ。
- こよみ@Candy_Noisily2025年4月23日読み終わったなかなかに難しかったけど、あるシーン以降(読んだ人は分かるかも)どんどん読み進めてしまった。面白かった! キラッと光る言葉が多くて、特に好きだったのは 「~しかしなんとなく語感や字面が近いといってもまだ万葉集と百葉箱くらいの開きはあった。」(p43) 「~などと浮き憂きしてきた。」(p44) の2つ。前者の文が出てきた時「この作品は間違いない!」って確信できた。 ラストシーンも美しく、素敵な作品だった。
- チャプ太郎@chapterofbooks2025年4月19日読み終わったこんなにおもしろかったんだから、もっと自分に文学の知識があれば、もっと哲学の知識があれば、ゲーテのことを知っていれば、どんなに楽しい読書体験だっただろう。ちょっとくやしいけど、それでもここまで筋だけで楽しまされて、さすが芥川賞でした。NHKの全4回くらいの枠でのドラマ化も見てみたい。それにしても、現役大学院生の作者の周りには徳歌や綴喜のような学生ばかりなんだろうなあ。同じ人文系の学部にいながら、全然真面目に研究とかしなかったなあとほろ苦くも。
- 高橋|往来堂書店@frog_goes_home2025年4月19日読み終わったおもしろかった! 動きが少ない小説にみえるけれど、精神の内側はめまぐるしく騒いでいる。名言(とされるもの)は、あるいはたんに「言葉」は、いったい誰のものなのか? その言葉を放った主体? そもそもこれを考えることがどこまで意味のあることなのだろう。固有名詞や独特の当て字がいちいちたのしく、読んでいてニコニコしてしまう小説だった。明日の読書会がたのしみだ。
- 高橋|往来堂書店@frog_goes_home2025年4月16日読んでる一周目はサクッと読んで早いところ二周目に入りたい(読書会が近いため)のだが、どうしてもじっくり読んでしまう。先に進むごとにタイトルの含蓄がますます響いていくようだ。 「シェイクスピアの歌がちょうどぴったり当てはまり、言おうとすることをずばり言ってのけているのに、どうして私が苦労して自分のものを作り出さなければならないのだろうか?(p.89)」
- 高橋|往来堂書店@frog_goes_home2025年4月14日読み始めた読書会まで一週間を切ったので読み始めた。とても味のある文章。語彙に寄りかかることなく、しかし少しだけ背が伸びて、けれど軽やかさと可笑しみも持ち合わせている。ついつい夜更かしして読んでしまったよ。 「もしかしたら一度言葉にされた思いや力や行為は、ピンを刺され標本箱に整然と収まった蝶のように、二度と羽ばたくことはできないのではないか、とさえ彼は思いかけた。」(p.28)
- naoko@55naoko2025年4月11日読み終わった面白かった。 すでに大成した学者があるひとつの言葉の出典を探し続ける物語なのだが、そのあちこちに密かな企みが埋め込まれているというのは私の考え過ぎだろうか。残念だが私には教養が足りなくてその気配しか感じられない。あるいはそういう衒学的な「気配」を崇める凡人(私だ)が揶揄されているだけなのかもしれない。 ただ、博把統一氏の文章がweb上に実在することは確認した。
- cao@monac2025年4月8日買った店頭で見て、あらすじ読んで思ってたのより読みやすそうで買った。 他に、登録する気にならないほど大量の本を買った。持てないので送った。 本屋さんにもっといたいけど、いればいるほど買ってしまう未来しかないので帰る。 なぜ、適度ということができないのだろう……。たくさん本を買うと、嬉しいのと落ち込みが半分ずつ。
- なかやま@asheepinthewell2025年4月6日読み終わった借りてきた出てくる人たちをどう表現すべきか。みな優秀らしいが...「いけすかない」がぴったりかも。ときどき(いまどき、それは、有り?)とも読めるところも。でも小説としてはおもしろい。教養が試されそうですが、なくても大丈夫(私がそう)。
- ハム@unia2025年4月5日読み終わった知的レベルの高い一家の会話って本当にあんな感じになるのかな。 そんな教養豊かな登場人物たちによる本作は知識のひけらかしなんてイメージに見られがちだろうけど揶揄じゃなく褒め言葉と捉えていんじゃないってくらい著者の圧倒的な博覧強記っぷりが魅力だと思う。 登場人物が実在する学者さんなのかと思ってしまうくらいのリアリティある作り込みで、作中に出てくる数々の書籍は実際にあるなら読んでみたいと思ってしまう。 小説の中に出てくる実在しない本ってなんかいいですよね。 ゲーテの「ファウスト」もいつか挑戦してみようかな。
- Aruiwa@atodeyomu2025年4月1日読み終わった登場するあらゆる人物の生活or知的レベルが高すぎることにびっくりしつつ、引用や盗用の問題に興味があったこともありまあまあ楽しめたと思う。 芥川賞受賞作品を買って読む、ということを初めてしたかも。実際にあった論文捏造事件をもとにしている同時代性や、後半にいろいろ繋がり出す展開など、こういうのが受賞作品らしさなのかしら? 普段そこまで小説を読む方ではないから、少しずつでもいろんな作品にあたってみたい
- yt@yt2025年3月23日読み終わった言葉ががどんな目的や翻訳を経て世界に拡散されるのか面白く読めた。 それにしても人文系界隈の感覚が理解できなかった。 家族の文化資本が高すぎるのが原因なのか、わたしの住む世界が違いすぎるのか・・・ 現代であることが前提となっているけど、本当にこんな一家が存在しえるのか・・・
- いま@mayonakayom222025年3月22日読み終わった登場人物たちの知的な会話の内容は知らないことが多すぎて、それでも楽しくするすると読み終えてしまった。言葉と愛と祈り。奥泉光の『鳥類学者のファンタジア』を読み終えた時の楽しさのような感覚。 ホメロスの葡萄酒色の海、最近どこかで読んだなと思ったら『ありす、宇宙までも』だった。
- ひつじやぎ@ysys3452025年3月22日読み終わった衒学的なやりとりを戯画化して描く筆致がお見事。リズムの良い文体に、皮肉めいたユーモアが込められていて、内容に反してポップな印象を受けた。 言葉の真偽を探す旅路は「祈り」という終着駅に辿り着く。ここに、理性と感性の両面から「ことば」の本質を捉えようとする、著者のセンスが滲んでいる。そんな気がした。
- りりり@rin__39162025年3月18日読み終わった借りてきた@ 自宅芥川賞受賞作。 なんか、個人的にはこれも芥川賞なのか…と 思うような感じ。 読みやすさはあるんだけど、いかんせん、 哲学的な感じが苦手ではあったかな。 でも、面白かったとは思う。
- 柴犬@storyseller2025年3月17日まだ読んでるDas Wort erstirbt schon in der Feder 言葉は筆にかかるとすぐ死んでしまう ああ、まただ。結局、俺はすべてを言葉にしないと気が済まない。蝶は花の間を飛び交い、蜜をやりとりしている姿こそ美しいのに。 われわれには、感じたこと、観察したこと、考えたこと、経験したこと、空想したこと、理性的なものと、できる限り直接に一致した言葉を見出そうとする、避けがたい日々新たな、根本的に真面目な努力がある。
- bocca books@littlesummer2025年3月13日読み終わった手にとった時、表紙と裏表紙の絵が不思議だった。本を開くと、桜色の見返し、タイトルが書かれた淡い黄色の扉、そして「えっもう一枚ある」と思ったくすんだ水色の合紙。これも不思議だったが、読了後すべてがわかった。小説の大切なモチーフとつながり、とても着地感があった。紙の本の造りはすばらしいなと思った一冊です。
- Suzuki@finto__2025年3月11日読み終わった★★★★★ 「しかし、名言っていうのはさ、やはり人々の記憶に残ってなんぼだけど、作者が正確に記憶されることはまずないし、名言自体がしっかり継承されることも少ない。まぁ流石に、「人間は考える葦」の作者がパスカルってのは誰でも知ってるだろうけど、あれだって、この前アンケートとったら、一部の学生が「考える足」───驚くなかれ、歩く方の足ね!───と思っていたようですから、いずれそうなるかもしれません。即ち、名言とはまさしく有名な偉人による有名な言葉のことだが、実際には無記名性と無個性がその条件となっている、とこういうことになるかな。あるいはコンテクストを判き取られて、だからこそ、あらゆるコンテクストに適用できる使い勝手のいい言葉。でも、俺はそれでいいんだとう。勘違いこそ、単なる言葉を名言化する、ともいえます。今の時代、小説の一文や俳句や政治家のスピーチや流行語が名言となりうるためには、人々の神話力が回復せねば!」p61-62
- もくせい@jidoubungakuzuki2025年3月8日読み終わった愛について語られ、魔法のような構成が素晴らしい小説。ドイツ文学界隈の登場人物達が浮世離れしていて苦手…と思いつつも物語が面白くなんとか読了。ファウスト読みたくなりました 登場人物やセリフが人形じみていたのがなんだかな。作者さんには外界に出て、本当のごった煮の世界を掬い上げてほしいの
- インテルメッツォとカプリチオ@kaoriiiyama12032025年3月7日著者が2002年生まれということに、のけ反る44さい(私)。私自身が作品研究を一時期志したこともあり、胸が熱くなるような「ドイツ文学」文学、でした。芥川賞受賞作品で、こんなに読後感が良いのは久々(笑)
- book & wine 方方@houbou_enzan2025年3月5日読み終わったtea bagのタグから話が始まるところとか、ジャム的とサラダ的という言葉とか、夢のところとか、ごった煮がどん底(エモ…🍺)なところとか、全体的にめちゃ好みの作品だった。ゲーテ、ずっと挫折してるけど、好きになれるかも?と思えた。
- Asamiあさみ@asami2025年2月25日読み終わった読書メモ感想読書日記統一先生にとってゲーテは最推しなわけで、たまたま紅茶に書いてあったゲーテの名言(とされるもの)の出典はどこなのか、確かに気になっちゃうよね! 本当にあったかもしれない、絶妙なラインで面白かったです。
- 涼元風花@suzu_fuuka2025年2月24日読み終わったなんか、内容の半分も理解できていないような気もするが、それでも面白かった!という感想を持たせるこの本がすごいなと思ったのでした。私、この本好き。
- すず@suzu-rei2025年1月24日読み終わった読み終わった後、最初に出てきたURLを開いて中身を読み、リンクのままに進んでいくと現実に着地する構造に鳥肌が立った 『ファウスト』を読んでいればまた違う見え方がするのかも 校閲が大変そうな内容
- はぐらうり@hagurauri-books2025年1月20日読み終わった芥川賞受賞作。アカデミック小説とのことで慄きつつ読み始めたが、なんてことはないむしろエンタメではないかと安心して面白く読んだ。マグリットが出てきたり、ごった煮はどん底だろうなとか、おそらく読む人それぞれがくすぐられる箇所がある。