
ジクロロ
@jirowcrew
2026年7月28日
モナドロジー 他二篇
ライプニッツ,
岡部英男,
谷川多佳子
読んでる
被造物は、完全性をもつかぎり外部に能動作用を及ぼすと言われ、不完全であるかぎり他の被造物から作用を受けると言われる。それで、モナドが判明な表層をもつかぎりそれに能動作用を認め、混乱した表象をもつかぎりそれに受動作用を認める。
(「モナドロジー」 49)
作用と反作用。
「完全性」を自信や信念、「不完全性」を不安や日和見という人間的な感覚として捉えればこのセンテンスは理解できるような気がする。
前者は「絶対」の領域に近くあり、後者は「相対」の領域にある。ゆえに前者は能動性を発揮し、後者は受動性に留まる。
難しいのは「表層」という概念。
これは外面性というよりも内面的な性質や能力のことを言っているのではないかと思われる。
スピノザのいうところの「コナトゥス」の状態として捉えると感覚的に掴めるような気がする。
能動性、受動性というのは二元論ではなく、両者の配合状態がモナドの表層において陰陽蠢いている。
内側の状態がそのまま「表層」となる点が、人間とは大いに異なる。人間は情動と表層の間に各々屈折率の異なる層をもつ。
ライプニッツの根っからの性善説に対する疑いは、この点に端を発しているのかもしれない。
ライプニッツその人に極端な能動性と受動性が内在していたからこそ、このような思想が出てきたのかもしれない。

