
記憶の本棚
@kioku-no-hondana
2026年7月28日
秋雨物語
貴志祐介
読み終わった
『人間のどろどろした思いがあるからこそ、それが幽霊という形をとって現れた時にぞっとする。人間の怖さと幽霊の怖さは、表裏一体のものだと思うんですね』
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これは作者がこの作品のインタビューにて話していた言葉。まさにその人間の業がもとになって、主人公たちは否応にも逃れられない恐怖の世界に引き込まれていく。
4種類の不条理な運命にもてあそばれる絶望が味わえる。
収録作は「餓鬼(がき)の田」「フーグ」「白鳥の歌(スワン・ソング)」「こっくりさん」の4編。扱われているモチーフは多彩だが、主人公が抗えない運命に翻弄され、苦しめられるという共通点がある。
中でも「フーグ」は読み終わってからじわじわと恐怖が増してきて、最高だった。
