
NOA
@apppleeee876
2026年7月29日

多類婚姻譚
凪良ゆう
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各話感想
Thank you for understanding
「多様性」の話ではなく、「少数派が社会とどうつながるか」の話だった。理解されないなら放っておいてほしいという防衛ではなく、大切な人とは気遣いをしながら関係を築こうとする姿勢が印象的だった。社会は古臭いままかもしれない。でも、だからこそ理解しよう・理解されようとする努力には意味があるのかもしれないと思えた。
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Beautiful Dreamer
一番価値観が遠い主人公だったのに、一番応援したくなった。「結婚したい女」ではなく、「人生で選ばれた経験が少なかった女性」が最後に掴もうとした希望だったのだと感じたから。努力すれば報われる世界ではない残酷さと、それでも懸命に生きた彼女を知って、自分と違う価値観を簡単に評価してはいけないと思った。
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小鳥たち
唯一、評価社会から降りた物語だった。だから読んでいてほっとした。でもそれは現実を描いたからではなく、作者が意図的に救いとして配置した「少し優しい世界」だったと思う。恋愛も仕事も成果もなく、「止まり木」があるだけで人は救われる。今の自分が集めているサードプレイスとも重なった。
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Position Talk
一番自分をえぐられた物語。20代の「正論病」の自分と、今の自分の両方がいた。朱里にも律にも共感できたからこそ苦しかった。現代は男女どちらも評価社会で傷ついていて、「どちらが正しいか」を決めること自体が苦しさを生んでいる。生活は正論ではなく、運用で続いていくものだと改めて感じた。
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セラヴィー
この短編集の答えだった。「人それぞれ」を軽やかに肯定し、善悪よりも「本人が納得して選んでいるか」を描いていた。不倫より印象に残ったのは、恋愛を楽しみながらも仕事という自分の軸と境界を持ち、自分で人生を選び続ける主人公の姿。私は「自由に生きる」ではなく、「自由でいるために仕事の腕を磨こう」と思えた

