
ちさ
@chisa_nemui
2025年3月29日

爆弾
呉勝浩
読み終わった
とても久しぶりにミステリーを読んだ。登場人物の人数の多さとか展開のスピード感に「あわわ」となりながら読了。
タゴサクの自らを卑下する言葉の数々が、自己肯定感とやらの低い私にはグサっときた。私もビニール袋に入ったごみみたいな存在かも、と思ったら落ち込んでしまって読み切るまで時間がかかった……
でも、それだけ彼の言葉にメンタルを引っ張られていながら「次は何が起こる?」という好奇心でページをめくって、最後まで読み切ったあとで「なるほどね」という感想に着地した私の当事者意識のなさというか、フィクションとはいえ対岸の火事としか思っていないあたりになんだか後ろめたさがある。次のタゴサクはすぐ近くにいるかもしれないし、私の中にだって火種はあるかもしれない。じわじわと体が冷えていくような読後感。