食いしん坊ちぇりぃ "ファイア・ドーム(上)" 2026年7月29日

ファイア・ドーム(上)
上巻の半分ちょっと読んだ。次々とやってくる不穏な展開に先が気になり、つい夜更かししちゃった。 美冬と透真の飲み屋デートの会話のところだけ説明調で冗長な感じはしたけど、それ以外は結構物語の中に入り込んだー。特に事件後初の透真との電話シーン、からのー、知り合いからLINEの嵐という流れはリアルに心拍数上がる臨場感で、胸のザワザワがすごかったな、、、 透真の電話はさ!恋人としても職業人としてもダメでしょ!あんなの!大変な状況に寄り添う恋人としても、ヘビーな取材依頼をする記者としても、そこ電話じゃないだろ!電話で家にいることを確認したなら会いに行ってまず寄り添って、職業柄やむを得ないお願いするなら様子見ながら誠心誠意言葉を尽くせ!キィィィ!ってなったわ。 1番お気に入りの登場人物の速斗くん、、一樹と一緒にこうちゃん探しに行くの…?大丈夫…?そわそわ… (ここから読了後) なんとも緊迫感のあるぞっとするシーンでおわた…。透真が事件後に一度も美冬に会いに行ってないことにプリプリしていた私ですが、もはやそれは大筋からは瑣末なことのように思えてきました。透真は現実味云々じゃなくて話を転がすために作者にとって都合の良い動きをするキャラクターなんだろうな…。謝罪する担任に声をかけるおじいちゃんとこうちゃんママは人間ができすぎていて、ここも少しリアリティに欠ける気がしたけど、既に過去に地獄を見た経験のある人たちはこんなに達観できるものなのかしら。 心配する気持ちと、軽い気持ちで噂話をすることは矛盾せず両立する。我が身を顧みても、すごく実感をもって理解できてしまう。物語がそれを突きつけてきてドキッグサッと痛いところを突かれるような感覚になった。それと同時に、人の心が通うそれなりにウェットなコミュニティに属している社会的な生き物である以上、自分たちに関わり得る事柄にまつわる懸念事項を伝聞形式で共有していくことは避けられない気もする。それが耳目を集める出来事や不特定多数が消費するエンタメ要素となってしまった時に、オールドメディアやらSNSやらの伝播力が大きく作用して、ただの噂話がどこまでも果てしなく拡散していってしまうんだろうな、、、。でも私の実感が及ぶのは、顔の見えるコミュニティでの噂話までだった。リアルでは一切関わりのないスクリーンの向こう側の人に辛辣なコメントを書き込む心理までは、まだ私にはうまく想像できないな。 タイトルも凄いね。スノードームの雪が赤かったとしたらファイアドーム…噂の対象になってしまった人たちはそのドームに閉じ込められているのだと示す比喩。映像喚起力がすごくて、ドームの中で赤い火の粉が何度沈んでも舞い上がる様が目に浮かんだ。 いざ下巻へ。
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