
ユメ
@yume_bookworm
2026年7月13日
読み終わった
感想
シリーズももう7作目。著者の碧野圭さんのことは『書店ガール』で知ったのだが、あのシリーズに巻数が並んだのだと思うと何だか感慨深い。
美味しいごはん×日常の謎ミステリという私が好きな組み合わせの本シリーズ、基本的にはほっこりする読み心地なのだが、事件の真相は時にほろ苦いこともある。今作では特に、「トマトは嘘を吐く」の犯人の思惑にぞっとした。そんなとき、探偵役の靖子先生の温かく思慮深い人柄が、苦さを緩和してくれているように感じる。ミステリにおいて、解き明かされた真実をどう受け止めるかは、探偵の人となりに少なからず左右されるのかもしれないな、と思った。
菜の花食堂で開催される、毎回ひとつの野菜をテーマとして取り上げ、その野菜の様々な調理法を紹介してくれる料理教室は、料理のレパートリーがパターン化しがちな私にとって参考になっている。ちょうど夏に読んだので、トマト尽くしのメニューにとりわけ惹かれた。トマトとかぶを使ったおでんと、ミニトマトを入れた炊き込みご飯は真似してみたい。


