カササギ "自然のものはただ育つ" 2026年7月29日

自然のものはただ育つ
自然のものはただ育つ
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
この苦しみの記録をうまく要約することなんてできないし、わかったふりをすることもできない 文字として意味は理解できてもなぜか、一文進むごとに前の理解が消えていき、はじめから終わりまで文章のまとまりとしては意味を記憶出来ないでいる まとまりに名前がついているのは理解を助けるのだが あまりに深い悲しみの記録に何か有益な方法論を見つけようとすることすら読者として不適切な気がしてくる あとがきにある「悲しみと喜びは両立しうる」の言葉にちょっと救われる 私もそう思うからだ そして、小石と岩の区別と、小石を岩と取り違えないように見抜く力を持つことの大切さを教えられた 悲しみの中で自然のものはただ育つ姿にどれだけ救われたかわからない、そういうことを的確に言葉にできる作家に出会えて嬉しい ノンフィクションだからこそ見えてきた作家の姿がある、今度はそれを抱えて彼女の書いたフィクションを少しずつ読んでいきたい
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved